すうの一人暮らし寝袋生活 in NZ

40代半ばでニュージーランドに留学し、節約と物欲の間で震える女の独り言

ひげ女子2

女性特有のデリケートなお話、その2。

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肝斑は日ごとに濃くなっていくし範囲が広がっていく。初めて会う人は間違いなく「ひげ」に目がいく。私は気にしないように見ないように努めていた。

 

※「ひげ」と言っても、毛が生えているわけではなく濃いグレーのシミが口ひげのように広がって、見た目がひげに見える状態です。

 

友人・知人にもあえて「ひげ」を話題にし、薬のせいなんだというのを説明していた。低用量ピルの効果もメリットも積極的に話していた。

 

ピルをやめようかと思ったのは、39歳のある日、生理直前で婦人科の先生が内診してくださったとき、

「低用量ピルのおかげで大分生理の血液の量が減りましたね。40歳になると、ますます血栓のリスクも高くなるし、もしピルを服用して頭痛がひどいとか他に気になる症状があれば、やめてもいいかもしれませんよ。40歳から卵巣機能も衰え始めますし、ホルモンバランスも大きく変わる時期です。」

という助言をもらった。

40歳を目前にし、「更年期」というキーワードに突入したのかぁと、体調的にも「若年性更年期的な症状」を実感していた頃だったし、頭痛も相変わらずひどいのでピルを止めることを考え始めた。

 

やめたのは、その半年後。元夫と離婚して40歳の誕生日を迎えてから。

元夫と離婚する直前は喧嘩ばかりだった。ある日、元夫が私の「ひげ」を間接的にからかうようなことを言った。その時の私のショックは計り知れないものだった・・・(ショックでしたが、これは別に離婚の理由ではありません)

 

私が必死で目を背けてきた「ひげ」を消す。それでピルを止める。生理と自分の体と向き合う時だと思った。

 

ピルを止める時は、再びあの生理痛に襲われるのかとドキドキしていた。でも実際にやめてみると血液の量が減っているせいか、それほど腹痛はひどくない。頭痛もピルを飲んでいた時よりマシになった。不正出血もあったり、生理周期が5週間〜6週間になり、不定期になったけれど、寝込むほどの辛さというものは無くなっていた。後、ピルを止めた直後はとにかく顔に吹き出物が出ていたが、それは次第に治まった。

 

肝斑は、ピルを止めたからといってすぐに消えるわけではなかった。

試しに肝斑用の市販の飲み薬を2ヶ月ほど飲んでみた。別に目に見えて効果があるのかはわからなかったが、なんとなく薄くなっているような気がする程度。それ以後は時に飲んでいない。でも徐々に肌の色が明るくなっていく気がしていた。

 

そうして1年経ってみて、ピルを服用していた離婚直後の証明写真の「ひげ」と今の顔を見比べると、明らかに「ひげ」は消えている。まだうっすらと残っているけれど、もはや「ひげ」は消えていると言ってもいいぐらいになった。まだ頬も目の下あたりの肝斑は残っているけれど、気になるほどではなくなった。これがどんなに私の心を明るく前向きにしてくれることか!!

もちろん40歳を過ぎて、肌の老化も始まり、小じわやシミも増えたけど、年相応になってきて実は喜んでいる。30代の生理をコントロールして得た開放感とはまた異なる安心感。きっとこれからの10年は閉経に向けて体はどんどん変化するのだろう。だけど、私は前向きに老いていきたいと思っているので、40代を大切に生きたい。

 

生理は女性にとってとっても大事なこと。今でも悩んでいる人がいれば、婦人科に行って医師に相談することをお勧めする。そして低用量ピルのメリットもデメリットも知って、自分の体と向き合うことができれば、それが1番だと思う。