すうの一人暮らし寝袋生活 in NZ

40代半ばでニュージーランドに留学し、節約と物欲の間で震える女の独り言

iTunes で曲購入

この年末年始はKANさんの楽曲をiTunes大人買いして、ただひたすら聴いてました。

 

私は中学時代に「言えずのI love you」とか「丸いお尻が許せない」、「まゆみ」、「めずらしい人生」とか初期の名曲の数々にKANさんに染まった世代。友人にいろいろ聞かせてもらっていたし、テレビでもよく流れていた。

 

提供曲の「さよならだけどさよならじゃない」とか「雨にキッスの花束を」などもとても好きだった。

 

でも当時の私は正直なところ音楽全般にあんまり熱量がなくて、友だちがCD貸し借りしてるのとか見てて、あぁ、仲間に入るには私も何かCD買わなきゃいけないのかな??ぐらいな感じ。(私が音楽に目覚めたのは高校生になってオリーブ少女として60sサウンドに触れてから)

 

その後関西で大学生活を過ごした私はKANさんのラジオをよく聴いていた。特別に大ファンというわけではなかったけれど、優しい語り口とユーモアと音楽への愛情溢れる姿勢が好きだった。

 

当時、Frankie Valli & Four seasonsが大好きだったのでそこからの繋がりで少し苦手な80sだけどビリー・ジョエルをきいてみようと『イノセントマン』を手に取り、「アップタウンガール」を聞いた時「これって愛は勝つやん!」ってなって(本当は逆でKANさんがビリー・ジョエルをリスペクトしてる)、グンと身近に感じてビリージョエルをちゃんと聴き始めたのもKANさんのおかげ。それまでそんなに好きでもなかった「愛は勝つ」が大好きになった瞬間でもあります。当時、ラジオでよくかかってた「Songwriter」も大好きでした。CDを買うまでのファンじゃないけどよくハミングしてた。

 

でも、2000年代後半から2023年まではKANさんの音楽をきくこともなく過ごしてしまい、訃報を聞いた時、何故だかものすごい喪失感を感じた。

youtubeでKAN公式チャンネルで最近の曲を何曲か聴いてみたら、居ても立っても居られないぐらいの名曲揃いだったので、iTunesでアルバムやシングル曲など即買い!取り敢えずアルバム6枚分、約2万円ぐらい買った。普段は節約おばさんなのに、音楽には2万円払えるのよね(笑)だって十分すぎるぐらい価値あるわ。でもまだまだKANさんのアルバムはたくさんあるのでアルバムだけで17枚ぐらいあるのかな?少しずつ購入していきたいなぁ。

 

エキストラ、カサナルキセキ、安息、弾きがたりとか聞くと、もう理由もなく涙が溢れて止まらなくなる。KANさんの高音域が歳を重ねる度に美しく響いている。逆にポップな曲は楽しくて心が温かくなって幸せな気持ちになる。本当に音楽に愛されている人。

 

どの曲も好きなのだけど「よければ一緒に」は特別に好きかもしれない。好きな人へのラブソングだとしたら愛してるとか好きだとかそんな言葉じゃなくて、「よければ一緒に、その方が楽しい」って本当にシンプルなのに胸に深く響く。もちろんラブソングではなくもっと普遍的な家族や友人たち、仕事仲間への歌だとしたら、「一緒に何かをしようよ、一緒に過ごそう、その方が楽しい」って、控えめな優しさに心が温かくなる。

 

あと「IDEA」は寝る前に聞くと穏やかな気分ですっと眠れる。さすがのカノン進行でアルファ波でるわ〜♪そしてKANさんの声に癒されるわ〜♪

 

KANさんはサブスク解禁されているのだけど、Apple Music のSubscribe じゃなくて、iTunes で購入したのは、いつサブスクが終了するか分からないし、やっぱりなんらかの形で「音楽を手に入れる」ということがしたかったから。海外にいてもこうして購入できるのは本当に便利になったしありがたいね。でもジャケ写を眺めたり歌詞カードを読んで聴くというのができないのは辛いなぁ。やっぱりCD盤買えばよかったかなぁ。

 

私は60年代音楽ファンなので、グループは解散していたり、既に亡くなっていたりすることが多いので、音楽はいつ聴いても、いつファンになってもいいと思っている。同時代に生きていたのにライブに行けなかったことだけが悔やまれるけれど、音楽は残るし、音楽は時代を超えて愛されるから。KANさんの曲はそういう曲ばかりだと思う。