すうの一人暮らし寝袋生活 in NZ

40代半ばでニュージーランドに留学し、節約と物欲の間で震える女の独り言

ERで英語の勉強?

海外ドラマが好きで特きERが群を抜いて大好きな私。

 

実は海外ドラマや映画は基本的に吹き替え派。

若い頃は英語の勉強になるだろうと字幕版を観ていたが、正直言ってあまり勉強になってなかった。

 

・字幕版は字数に制限があるから、情報が限定される。

・字幕を読むことに気を取られて演技を観てないかも。

・読む、演技を観ることに集中してリスニングができてないかも。

・聞き取れないから意味もわからない

・ひどい字幕でキャラクターが間違って理解されている。(原作を読んでいるから、なんで?となった)

・メインの会話しか字幕にされない。

・掛け合いのタイミングが、ずれているetc

 

そんなこんなで、結局、字幕版を観るより映画自体を楽しむ方がいいよね〜ってなった。それ以来堂々と吹き替え大好きというスタンス。

たまにひどい吹替もあるけどね。

 

ERも最終シーズンを見終わるまで吹き替えしか観ていなかった。

 

大学の頃、カナダ人の英会話の先生が「そんなにER好きなら字幕で観て勉強してみたら?」と言っていたけど、「医療用語で専門タームばかりだし、緊急時でみんな早口だから、どうせついていけなくてストーリーがわからないでしょ?」と自分の語学力の向上を閉じてしまっていた。先生は大丈夫だよ!って言っていたけどその真意が分かっていなかった。

 

海外在住時、いくつか映画やドラマを見ていたけど、初見の物語は内容もわからず、英会話のスピードについていけず、英語字幕を一生懸命に読むことに必死で、結局俳優さんの演技もちゃんと観ないまま、物語が中途半端の理解で終わってしまったことが多かった。例えば、「ダークナイト」とか「メンタリスト」とかね。まぁ、吹き替えで見ても、いきなりあの内容は理解するのが大変だよね。

 

逆に「ブリジットジョーンズの日記」「マンマミーア」「ラブアクチュアリ」なんかのラブコメや単純なストーリーは少しずつ理解できて、スピードにはついていくのがやっとだけど言っていることは「分かる」ようにはなった。

 

そんなこんなで現地に飛び込んで3年経ち、帰国後したことは、何よりもまず、ずっと観ることができなかった最終15シーズン(吹き替え)を貪るように観ることだった。最終シーズン最終話ではもちろん感動と涙と拍手喝采。大好きだ!と叫ぶ。

 

それからようやく「3年間の英語生活の試しにERの字幕版を観てみるか?」と重い腰をあげて15シーズンをみてみたら、かなりの部分が聞き取れていることに気づく。

ストーリーやセリフ回しを吹き替え版で何度も頭に叩き込んで見ているから、字幕を読まなくても、ストーリーや会話がわかるので、英単語や英会話が耳に入ることになる。緊迫の医療現場のシーンでも、「あれ?、これ、そんなに難しいこと言ってなくない?」と思うことがたくさんあったのだ。

 

それからすぐにまたDVDをシーズン1から借りてきて今度は字幕版で見ることにした。それが2012年。以後何度も繰り返して字幕版と吹き替え版を観ている。

 

字幕版を初めて観た時、改めて吹き替え版の素晴らしさに気がつく。俳優さんの声質やキャラクターの雰囲気が声優さんと見事にマッチしていた。それに緊迫した医療現場の同時進行の声の掛け合い、タイミング、専門的な医療用語の翻訳など全てが完璧で、これほど丁寧な吹き替えだったのだと驚く。

 

だから字幕版も俳優さんたちのセリフを耳で聞いていると自然に、吹き替え声優の声のセリフが同時に頭の中で蘇る感覚。字幕を読まなくてもついていける感覚。

 

そしたら、わからない単語が違和感として残るからその度に辞書で調べる。そして吹き替えのセリフとリンクさせて、会話の文脈での使い方を真似していく。その繰り返し。

 

もちろん3年ほど海外で拙い英語で生活してきた経験もあるから、それもあって英語が聞き取れるし分かる!ドラマが分かる!という嬉しい感覚があった。大好きなERを字幕なしで英語で観る喜び!

この時、私の英語力の花の蕾が膨らんだと思う。主にリスニングだけだけど。

 

以降、難しそうなテーマの映画ならまず吹替版を観てから字幕版(できれば英語字幕)で観るようにしている。医療系や法廷もの恋愛ものなど定番ものはいきなり字幕版で観ることもある。ティーン向けのドラマやシットコムはとにかく早口な上に最新の流行語や「スラング」が頻繁に出てきてついていけなかったりするので、吹き替えで観るかな。あとイギリス映画は吹き替えでみることが多い。

 

また英語の勉強を始めようかと思っている。大きく膨らんだ蕾が開花するように。今度はリスニングよりも、シャドーイング、スピーキングを重視して、自分の言葉を英語でもっと伝えることができるようになりたいから。