落語との出会い
ミーハーな私は、落語にはまっている。
きっかけは、たまたま知り合った話し上手な人に、なんでそんなに上手なんですか?と聞いたら、帰ってきた答えが、
「落語見たことあります?」
私「・・・落語?・・・ないです。」
その時思い浮かんだ私と落語の距離感とは、
ドラマ「タイガーアンドドラゴン」は見ていた。
さくらももこが落語家になりたいと考えていたというエッセイを思い出した
学生時代、学祭である大学の落研の寄席を見に行ったぐらい
「じゅげむ」、「まんじゅうこわい」は知っている。
ほぼ日の落語に関する記事は愛読していた。
正直、自分の人生に落語との関わりはほとんどなかったわけで、そんな無防備な状態でいきなりのジャブがクリーンヒットした感じだった。
その人は「人前で話す時は、自分が落語家になって演じる感じでやってます」と答えた。
そのあとは落語の面白さを語ってくれ、とりあえずYoutubeで落語見てみるといいと、初心者におすすめの落語家を一人紹介してくれた。
最初は、落語かぁ・・・と疑心暗鬼な感じでYoutubeをみることにした。まぁ人前で話しをするヒントになるかもしれないし何回か観てみるか・・・と。
それが天才、桂枝雀(二代目)師匠!
大爆笑!
枝雀さんから目が離せない。こんなに人を引き込む笑いというものがあるのか!高座に上がる瞬間から空気が違う。枕が落語の内容より面白い??(笑)表情から、話のトーンから、体の動きから、演目の中の愛すべき登場人物たちが、活き活きと浮かび上がる!もっと観たい!
そのあと、1ヶ月ぐらいは毎日、枝雀さんの演目だけをひたすら観た。枝雀さんの演じる姿を見てとにかく大笑いする最高に幸せな日々。枝雀さんが天才すぎて、落語から何かを学ぶとか、そんなことは全く思う暇すらなく、ただただ単純に笑う。
1ヶ月後、、落語って面白いけど、もしかして枝雀さんだから面白いんじゃないか??落語自体は面白いのかな??枝雀さん以外の落語でも笑えるのかな???という気持ちになった。
じゃぁ、試しに枝雀さんの師匠である米朝さんだ、と偉大な桂米朝師匠を見始めたら、やっとわかった。
落語って面白い!!
米朝さんの品のある船場言葉にすっかり魅了され、枝雀さんとはまた異なる趣で、愛嬌ある登場人物たちと米朝師匠に恋をしてしまう。
悲しいかな、お二人の寄席に行くことはもうできないけれど、せっかく関西にいて上方落語を身近に聞けるのだから、YOUTUBEだけじゃなく寄席にも行ってみようと、天神橋繁昌亭や市民ホールなどで開催される寄席に行くようになった。
さらに上方落語だけじゃなく江戸落語も聞きたいなぁと、世界はどんどん広がっていく。
東京へ旅行すれば、新宿末廣亭や浅草、神田あたりでいろんな寄席を楽しめる。
そして、今は、絶賛、瀧川鯉昇師匠の噺に恋してる!そして入船亭扇遊師匠の軽やかな声に心をすっかり掴まれたりして、江戸落語にはまっている。
惚れっぽくてミーハーな自分。spotifyで落語百選とか、落語チャンネルなどを聞いて、自分のお気に入りの咄家さんを見つけるのが楽しみになる。
コロナのせいで、楽しみにしていた米朝寄席も中止、各地の寄席も中止になってしまい残念だけど、若手の咄家さんを中心にオンライン配信などをしてくれて、咄家さんたちは笑いを届けてくれる。単純に腹の底からの笑いたい時は、落語だ。