すうの一人暮らし寝袋生活 in NZ

40代半ばでニュージーランドに留学し、節約と物欲の間で震える女の独り言

快適工房で思い出す

40代GUNZE再デビュー。

 

40代を過ぎると肌が乾燥するせいか痒い。特にヒートテックなどの化学繊維に触れる腰回りとか太腿とかが痒い。掻きすぎて内出血したみたいになるお年頃。ちょっとずつ肌に触れる生地を自然素材のものに切り替えていく中で、綿100%の下着や肌着を着たいと思っていた。

 

無印のオーガニックコットン混の下着は見た目もスッキリシンプルなデザインでよいが、薄手でストレッチ素材のために履き込むごとに細い化繊繊維が至るところから飛びでてきてすぐよれよれになる。生地がどんどん薄くなり、破れたり、穴が開く。下着は消耗品だが、しまむらで買ったコットン下着より劣化が早い。なので、そこは割り切っていたのだが、もうちょっとしっかりした生地のコットン100%の下着に替えたいなぁと思うようになっていた。

 

さて安くて快適な下着・肌着を探そうかなと思っていた時に、自然と目にしてしまったのが、GUNZE「快適工房」だった。

 

正直に言おう。お店で快適工房を手にして、レジに向かうまで30分ほど葛藤があった。

果たして快適工房を身につけていいのだろうか?これを買ってしまったら、私は「おばさん」になるんじゃないか?快適すぎてもうお洒落な可愛い下着を身につけることはできなくなるんじゃ?無印は「セーフ」だと思うけど、「快適工房」のロゴは「アウト」じゃないか?色恋沙汰は皆無だが、万が一これを履いているとバレたら・・・・??

 

そんな葛藤の中で購入を後押ししたのは、蘇る父母の記憶。

 

父母、祖父母はGUNZEの「快適工房」一択だった。下着、長襦袢、パッチ、股引、タンクトップ・・・・私の記憶にある父母は40代〜50代。快適工房を身につけていた。今私はその年代になってようやくあの頃の父母の気持ちがわかるようになった。年々豊かになり、消費社会でいろんなものが選択して買えるようになっていたのに、なぜそれでも父母はGUNZEを選んだのか?なぜだったのか?

 

答えはそう、綿100%で日本製の「快適生活」だったから。

 

私はアラフォーで肌が乾燥で痒いのは紛うことなき事実。それを認めよう。

ええい、儘よ!

1枚、買いました。

 

早速履いてみたら、びっくり!!

股上深めの安心感!お尻をしっかり包んでくれる優しい着心地。締め付けないウェストゴムとレース部分。生地も厚くて丈夫なので、腰やお尻の冷えが気になる私にとって温かい肌触り。

これが、「快適生活」!!!

 

「開眼」也!!!!

 

1ヶ月もしないうちに、2枚目書いましたよ。ええ。

もう「あのロゴがダサいから恥ずかしい」なんて思いは吹き飛びましたよ。

ささやかな幸せを営む日常には「快適生活」が必要なのだ!

 

とりあえず全部「快適工房」にするつもりはなくて、下着、肌着もTPOに合わせて着るつもり。アウトドアやスポーツの時にはさすがに汗が乾きにくい綿100%は履いて行けないし、万が一、デートの時には「ダメ、絶対」だしww。

 

亡き父母が選んで着ていた。そして愛する子どもにもグンゼ(子ども用)を着させていたという事実を思い出し、じわじわと涙脆くなってしまう今日この頃。まさか、下着・肌着で泣くなんて思いもしなかったわ。「あの頃の未来に僕らは立っているのかな」というSMAPの歌が脳内BGMで流れてきて、これから来るであろう更年期の入り口に私は立っているのかな?って思って涙を拭きながら笑ってしまった。