すうの一人暮らし寝袋生活 in NZ

40代半ばでニュージーランドに留学し、節約と物欲の間で震える女の独り言

着物の断捨離6

着物を売るときに、いろいろな買取業者を調べてみた。ネットで検索するトップに上がるのは大体アフィリエイトの広告やステマ記事ばかり。どの記事も同じようなテンプレートで、経験談とも嘘くさい(当たり障りのない)ことが書かれてある。

 

大手の有名芸能人が広告塔になっている業者は、全国区とはいえ、着物の買取だけで得られる売り上げでそんな広告費をかけることができるのだろうかと首を傾げたりもした。

 

なので私は、ホームページやTwitter、ブログ、Instagramなどで実際の買い取った商品を紹介している買取業者を探して、その担当者の声をしっかり見て着物の扱い方、着物への思いを感じ取れる所で選ぶことにした。きっとはじめての買取依頼をする人はとても迷うだろう。正直そんなステマに騙されないでほしい。

 

確かに、丁寧に着物を扱う業者でも買取金額は低い時があるし、大手で買取金額が高い場合もある。そこは需要と供給だし。しっかり見積もりをとって比較したらいい。

 

インバウンドが盛んな時には外国人観光客が着物を買う需要も多いと聞く。Ebayやメルカリやヤフオクなどを活用して売るのもいいと思う。

 

私が結果的に買取をお願いしたのは2カ所の業者。

最初の業者はネットで問い合わせたら、とても丁寧な対応をしてくれて、涙ながらに手放す気持ちを汲んでくれた。値段は安かったけどそれでもよかった。後日しっかりブログに買取商品としてアップしてくれて、「これはいい状態です。珍しいレトロな柄です。」などと丁寧なコメントをしてくれていたことが嬉しかった。

 

2回目は、市内の中古を取り扱う着物屋さんに直接持って行き、状態や買取不可、着物の種類や、今の流行の柄などいろいろと教えてもらって、納得した上で、買取してもらった。小さなお店だったけどしっかり評価してもらったお値段だと思う。

 

どちらも購入した金額からすれば、虚しくなるような金額だった。別に人間国宝が作ったものでもブランド物でもないし、保管状態も悪かったからね。

 

納得できなかったら返却してもらえばいいことだし。しっかり見極めて納得したらそれでいいと思う。買取じゃなく寄付や、リメイクという方法だってある。洋服だけじゃなくてパラソルとか、カバンとか。

 

私は着物の断捨離は段階的に行い、今回の最終断捨離まで20年間かけた。形見分けから始まり、故人を偲びながは、ずっと悩んで苦しんだ断捨離だった。20年の中で大事なものは何か、いつも考えてきた。

 

きっと、これで前を向けるのだと思う。