すうの一人暮らし寝袋生活 in NZ

40代半ばでニュージーランドに留学し、節約と物欲の間で震える女の独り言

派遣社員を選ぶ その3

数年前に、過敏性腸症候群と診断された。

腹痛で目が覚めトイレに駆け込む。仕事中もおなかが痛くなり、何度もトイレに行く。ガスがお腹にパンパンに溜まる。膨満感で全く食欲がなく、何も食べられなくなる。

 

その逆に、ストレスのせいでチョコレートや甘いものの食べ過ぎる。砂糖の過剰摂取による胃腸の不調も起きた。

 

それ以降、今でも甘いものを食べすぎると必ずお腹を下すようになったし、チョコレートはほとんど食べなくなった。

 

病院に通い漢方薬とストレスを緩和するお薬を処方してもらい、なんとか仕事を続けていた。

 

当時は、派遣社員ではあったが、産休社員の代替だったので、正社員と同じ仕事を任された。業務は売り上げが右肩上がりの繁忙期、残業の日々と、追われる納期、客先に迷惑かけてはいけないと、必死で頑張った。

 

そんな真面目な仕事ぶりが評価され正社員にならないか?と打診があった。単純に嬉しかったし、それを前向きに考えようと努力した。正社員になれば安定する。そうしたらもっと楽になるんじゃないの?

 

しかしながらそのタイミングで、職場では部署や管轄の再編成がおこり、職場環境に急激な変化と混乱が起こった。それまでは忙しいながらも平和な部署で、人間関係もそこまで悪くなかったのに…

 

その混乱の中で見えてくるその会社の本質。

本社から来るパワハラ上司、予想外の混乱に対処できないイエスマンの正社員たち。社内派閥に巻き込まれコソコソし合う上司たち。本部の役員のセクハラまがいの鶴の一声に声を上げない女性社員。上司の機嫌を伺い解決策にならない解決策でその場しのぎ。

 

そんなのおかしいと、派遣会社の担当にそのセクハラまがいについて報告して派遣会社から派遣先に改善をお願いしてみた。派遣会社の担当が、本社の総務部に掛け合ってくれることになった。派遣会社担当が言うには、総務課は「わかりました。だれからの指摘かは表に出さずに、総務課としてきちんと対処します」という回答だったので、安心してくださいと言ってくれた。

ところが蓋を開けてみたら、「派遣会社から言われたので、それを改善します」としれっと全員の前でいう総務部。そんなの私が言ったことが、みんなにバレバレやんか。そして役員に対する根本的なセクハラ改善なんて全くされておらず、改善にもならない当たり前のことに戻すだけ。そもそも外部の会社からそんなこと指摘されること自体、恥ずかしくないのか?

なんだ、この会社?これまで2年間頑張って働いてきたけど、社内コンプライアンス研修とか、セクハラ対策室なんて全く形だけや。こんな会社に正社員で入るなんて、無理や!!今まで見えてこなかったものが突然蠢いて私の前に現れたのだった。

 

つづく